クシャン!と、クシャミをしたとたん、
自分の息の臭さに驚いたことは、ありませんか?
もしかしたら、蓄膿症かもしれません。
でも、クシャミが臭いのは、蓄膿症だけではないのです。
蓄膿症のクシャミは臭い
蓄膿症は、正式には「慢性副鼻腔炎」といいます。
風邪などにより、副鼻腔が細菌感染すると、炎症を起こします。
その炎症が慢性化して、粘膜が腫れあがり、
膿が鼻腔に排出できなくなり、副鼻腔内にたまってしまいます。
これが、蓄膿症、副鼻腔炎なのです。
次のような症状があれば、臭いクシャミは蓄膿症のせいです。
1 クシャミをした時、息が臭い
生ごみのような臭さ
どぶ川のような臭さ
切干大根の袋を開けた時のような臭さ
このような臭いが、自分の口の中に広がります。
2 鼻がつまり、鼻をかんでもスッキリしない
3 鼻汁が緑色または黄色で、ネバネバしている
4 頭が重い・頭痛がする
5 顔面に痛みがある
6 いびきがひどい
蓄膿症でクシャミが臭いなら、歯磨きなどでは改善しません。
蓄膿症だと、クシャミだけでなく、吐く息も臭くなります。
しかも、鼻呼吸がしにくく、口呼吸になりやすいので、
息の臭さが目立ってしまうのです。
でも、耳鼻科で適切な治療を受けると、驚くほど良くなります。
※蓄膿症の原因や症状、治療法については、
「蓄膿症の治療は痛いのかな?手術以外の治療で治った私の話!」に
くわしく書いてあるので、見てくださいね。
クシャミが臭いのは、口の中に原因がある?
蓄膿症ではないのに、クシャミが臭い場合があります。
口の中に原因があることが、多いのです。
1 歯槽膿漏や虫歯がある
ていねいに歯を磨き、歯科医で適切な治療を受けてくださいね。
放置しておくと、クシャミも口臭もどんどん臭くなります。
2 舌苔(ぜったい)がたまっている
舌についた白や黄色の物質が舌苔です。
舌苔が多くなると、口臭がひどくなり、クシャミも臭くなります。
2日に1度くらい、専用ブラシで舌苔を取りのぞいてくださいね。
ただし、取り過ぎると、よけいに舌苔がたまることがあります。
3 口の中が乾燥している
加齢とともに、唾液の分泌が少なくなり、
口の中が常に乾燥するようになります。
ストレスでも唾液の分泌が悪くなります。
唾液が少ないと、唾液による自浄作用が低下してしまいます。
できるだけ水分を補給して、乾燥を防ぎましょう。
蓄膿症があると、口呼吸になるので、口の中が乾燥します。
よけいに、クシャミや息が臭くなります。
4 臭い玉(膿栓)が飛び散る
臭い玉(膿栓)とは、喉の奥の扁桃の表面にある穴(腺窩せんか)に
細菌や白血球・リンパ球の死骸、食べ物のカスなどが溜まり、
固まったものです。
白黄または黄色の1~2㎜程度の球です。
誰にでもありますが、とても臭い物です。
クシャミといっしょに飛び散ります。
口の中が乾燥していると、膿栓もできやすいようです。
自分で綿棒などを使って取ることもできますが、
耳鼻科で取りのぞいてもらう方が楽ですよ。
蓄膿症以外にもクシャミが臭くなる病気はある?
蓄膿症以外にも、臭いクシャミをする病気があります。
1 胃が悪い
胃炎などが起きていると、クシャミや息が臭います。
すっぱいような臭いがするクシャミは、
胃が悪いことが多いようです。
2 副鼻腔ガン
副鼻腔、特に上顎洞にガンができると、
蓄膿症のような症状が出ます。
鼻汁は膿状で、かなり臭います。
副鼻腔ガンの患者さんの家や病室は、臭いでわかるそうです。
蓄膿症だと思って放置していたら、副鼻腔ガンだったということもあります。
臭い鼻汁、臭いクシャミが出たら、耳鼻科で受診してくださいね。
まとめ:臭いクシャミは蓄膿症以外でも、出ます。
臭いクシャミは蓄膿症の症状の1つです。
でも、臭いクシャミの原因は蓄膿症だけではありません。
臭いクシャミが出て困ったら、
まず耳鼻科のお医者さんに相談して下さい。
耳鼻科で異常なしと言われたら、歯科医に行きましょう。
口の中の問題でなければ、内科ですね。
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